親知らずについて
親知らずが気になる方へ
「自分の親知らずは抜いた方が良いのだろうか」と、親知らずが気になっている患者さまも多くいらっしゃいます。
当院では将来的なリスクなども踏まえて慎重に診断を行い、必要に応じて適切な親知らずの抜歯治療にも対応しております。
治療前後の痛みにも充分に配慮しながら治療を行なっておりますので、親知らずが気になるという方も、まずはお気軽に当院へご相談ください。
大学病院で多くの臨床経験を積んだ
ドクターが在籍
当院では、大学病院にて難症例を含む多くの実績を重ねた歯科医師と連携して親知らずの検査・抜歯治療を行います。
最新の設備も備え、症状に応じてCT診断装置を用いた精密な検査をするなど、安全確実な治療プランをご提案できるよう的確な診断を行なっております。
将来的な健康やリスクまでを見据えて、親知らずを抜いた方が良いのかどうかの適切な判断をさせていただき、抜歯治療が必要な際には、患者さまの不安や痛みにも充分な配慮をして丁寧に進めてまいりますので、どうぞご安心ください。
親知らずについて
親知らずとは
親知らずは「智歯」「第三大臼歯」とも呼ばれ、一般的に17~30歳頃に生えてくる前歯から数えて
8番目の歯のことです。
親知らずは生えてくる時期や本数、生え方にも個人差があります。永久歯の中で最後に生えてくるため、スペースが足りず横や斜めに傾いて生えたり、骨の中に埋まったまま生えてこないなどのケースもあります。
そうした親知らずは歯周病を引き起こす原因になったり、隣接する歯の虫歯リスクを高める原因となることがありますので、充分に診査の上で抜歯をおすすめする場合があります。
親知らずによる主なトラブル
歯肉の炎症(智歯周囲炎)
斜めに生えたり、真っ直ぐでも途中までしか生えてこない親知らずの場合、歯と歯肉の間に汚れが
溜まりやすい状態にあります。
細菌が増殖することで、親知らずの周りの歯肉に炎症を起こします(智歯周囲炎)。
虫歯になりやすい
上述のような親知らずは、歯ブラシが届きにくく
虫歯にもなりやすい傾向にあります。
親知らずと手前の歯(第二大臼歯)の隙間にも汚れが溜まりやすくなるため、隣接する健康な歯まで虫歯リスクが高まります。
歯根の吸収
手前の歯に食い込むように生えている親知らずの場合、その手前の歯の根の部分が溶けてしまう症状を引き起こす場合があります。(歯根吸収)
歯根の吸収が進むと、親知らずだけでなく手前の歯まで抜歯が必要となるケースもあります。
口臭の原因にも
親知らずが正常に生えていない場合、その周辺は汚れや細菌が溜まりやすく不衛生になりやすい状態です。
そうして生じた虫歯や歯周炎が口臭の原因になることがあります。
親知らずを抜く
ベストなタイミング
抜歯の最適な時期は、患者さまのお口の状態やライフスタイル、年齢や性別によっても異なります。
一般的には、最適な時期を見極めるために下記のような事項を考慮します。
- できれば20代~30代のうちに骨は若ければ若いほどやわらかいことから、多くのケースで抜歯をしやすくなります。
対照的に年齢を重ねるほど骨は硬くなるため、歯は抜きにくくなり、回復にも時間がかかってしまいます。
親知らずの抜歯は、なるべく早いうちにするのが良いでしょう。 - 痛みや腫れがないときに痛みや腫れなどの炎症反応が出ているときは麻酔の効きが悪くなってしまうため、抜歯を行う場合は痛みや腫れが起こる前に行うか、炎症反応がおさまってから行います。
- 女性は妊娠前、出産する前に妊娠中は薬の服用ができない場合が多いことから、抜歯が適用できない場合がほとんどです。
また、産後は通院も困難になるケースが多いです。 - 抜歯後に安静にできる時期に抜歯から数日間は腫れや痛みが続く場合がありますので、大切な予定の直前などは避けてスケジュールを組むようにしましょう。
抜歯後の注意点について
- 出血抜歯後~翌朝頃まで、じわじわと出血を伴う場合がありますので、ガーゼを20~30分ほど噛んで圧迫止血を行なってください。
それでも出血が続くような場合にはご連絡ください。 - 痛み
親知らずの抜歯後の痛みは、当日の麻酔が切れた後~翌朝頃にかけてがピークとなることがほとんどです。
痛み具合には個人差があり、お口の状態や抜歯の難易度などによっても異なります。痛む場合は無理に我慢はせず、事前にお渡しする鎮痛剤を服用するようにしましょう。
また、後日ご来院いただき、予後の確認や消毒をさせていただいております。 - 腫れ
歯茎の腫れのピークは、抜歯から2~3日と痛みより少し遅れてやってくることが多く、そこから徐々に腫れがひいていきます。
ごく稀にですが、内側の腫れによって舌が挙上し、気道閉塞が起こる場合があります。腫れが長引く場合や、腫れが強いと感じる場合はご連絡いただき、受診をおすすめしております。痛みと同様に、腫れについても個人差がございます。抜歯は大切な予定の前などは避けて安静にできるタイミングでおすすめしております。
- 食事通常、親知らずの抜歯後は出血が完全に止まっていれば30分程度で食事をしていただくことが可能です。
麻酔がまだ効いている場合には、誤って頬の内側の肉を噛んでしまわないように注意しながらゆっくりと食べるようにしましょう。温度も感じにくいですので、熱い食べ物などにも注意しましょう。 - 抜歯窩(歯を抜いた後の穴)抜歯をした後の部分には、穴の奥に黒っぽいジェル状の血餅(けっぺい)といわれる血の塊が溜まります。
これには止血や傷口の回復機能がありますので、血餅が飛び出さないように注意しましょう。もし食べ物が穴に落ちたように見えても、あまり気にしすぎずに優しくゆすぐ程度にしましょう。 - 神経のマヒ親知らずの根の先端近くに口唇の感覚神経が通っていることから、まれに抜歯後に一時的なマヒを伴うことがあります。当院では、症状に合わせて歯科用CTを用いて親知らずと神経との位置関係を確認し、より安全性の高い抜歯を行っております。
- 飲酒や喫煙抜歯後の出血が止まりにくくなったり、傷の回復が遅れる恐れがあります。 抜歯したところが落ち着くまでは、飲酒や喫煙は控えた方が良いでしょう。
- お風呂お風呂に浸かると血行が良くなることで出血しやすくなりますので、抜歯当日はシャワー程度で軽く済ませていただくようおすすめしております。